
『働き方改革』を実現したいが、人手が足りない
せっかく仕事を教えたのにすぐ辞めてしまう
そんな工場の悩みを解決するのが協働ロボット(コボット)です。
これまでの産業用ロボットは人の代わりに単純作業を行うことを目的としていましたが、Universal Robotsのような協働ロボットは私たちの同僚のように人と一緒に並んで作業することができます。
今回の記事では「協働ロボットを導入したいけど迷っている」という方に向けて、協働ロボットのメリット・デメリットをご紹介します。
協働ロボット(コボット)とは?
協働ロボットはコボットとも呼ばれ(Collaborate Robotを縮めてCobotとされている)その名のとおり、人と協働し活用できるロボットです。
産業用ロボットとの違いを比較してみましょう。

協働ロボットのメリット
それでは、協働ロボットを導入する上でのメリットを見ていきましょう。
- プログラミングが簡単
- 軽量、省スペースで場所を取らない
- 人手不足の解消につながる
1. プログラミングが簡単
ロボットを制御するプログラムと聞くと、なんだか難しそうなイメージがありますよね。
しかし、最近の協働ロボットはプログラミング経験がない方でも、マニュアルに従って設定すれば、簡単に作業工程をインプットすることができます。
従来型の産業用ロボットでは数週間を要していたプログラミングですが、協働ロボットは設置から単純なタスクをプログラムするという初期作業に必要な時間はわずか1時間程度!
使いやすいタッチスクリーン形式のタブレットで矢印キーを使って、簡単に操作することができます。
2. 軽量、省スペースで場所を取らない
産業用ロボットは安全性を確保するため、安全柵を設置することが義務付けられており、作業が終わるまでロボットに近づくことができませんでした。
協働ロボットは同じ現場で作業ができる安全な設計になっていて、比較的小型なロボットなので設置スペースを広く確保する必要がありません。
軽量なので必要な工程への持ち運びも簡単なんですよ。
3. 人手不足の解消につながる
自動化できる単純作業は人に変わって協働ロボットに任せることができるため、人にしかできない接客や営業などの仕事に集中できます。
また、人に技術を教える必要がないので、研修にかかる費用の削減にもつながります。
時間にも余裕が出てきて、社員の満足度が上がり、仕事にやりがいを持って働く職場環境が実現します。
離職率が低下し、人材の定着が期待できるでしょう。
協働ロボットのデメリット
協働ロボットを導入する前にどのような課題があるのかも知っておきましょう。
- 初期費用が高い
- 完全な自動化は難しい
1. 初期費用が高い
協働ロボットを導入するメリットがある一方で初期費用が高いのがデメリットです。
ロボット導入でかかる初期費用は、主に4つあります。
- 協働ロボット本体
- 関連装置
- 周辺機器
- コンサルティング代
ロボットの種類にもよりますが、100万円〜500万円超えるのが一般的です。
また、協働ロボットを安全に使うためには「関連装置」や「周辺機器」などもかかります。
初期費用が高いため、職場に導入する理由や費用対効果をしっかりと説明する必要があります。
2. 完全な自動化は難しい
人がやっていた簡単な作業を協働ロボットが代わりに行うことは可能ですが、最終的な品質確認は人による目視チェックが不可欠です。
そのため、作業工程を協働ロボットだけで行い完全に無人化することはまだまだ難しいようです。
人と協働ロボットが作業を分担しお互いの長所を活かすことで、作業の効率化が見込まれます。
まとめ
協働ロボットは人と協力して作業を行い、小型で安全性が高く、工場のレイアウトを変えずに導入することも可能です。
ぜひこの記事を参考にして協働ロボットの導入を前向きに検討してみてくださいね。