技術書界隈を盛り上げる会 #11 で「わかばちゃんと学ぶ」シリーズの著者でIT漫画家の湊川あいさん(@llminatoll)にわかりやすい「文章」と「図解」を作るコツについて教えてもらいました。
特に、「文章」については、ブログを書く上でも役立ちそうです。
「文章」を作るコツを学んで感じたことや「わかばちゃんと学ぶ」シリーズのおすすめ本について紹介します。
わかりにくい文章をわかりやすくするビフォーアフター
「数学文章作法 推敲編」を使って学んでいきます。(著書じゃないのか!?)
実践的な内容になっていて明日からすぐに自分の文章に盛り込めますよ!
具体例を挙げて問題を解いていきました。

自分で本やブログを書くときにも読者を迷わせない文章を書けるようになりたい!
例題1
私はカメラを抱えたまま寄ってきたリスにクルミをあげた。
この文章のどこがわかりにくいか気づきましたか?
カメラを抱えているのが「私」なのか、それとも「リス」なのかがよくわからないですよね。(カメラを抱えたリスを想像しただけでかわいい!)
文章を読みやすくしていくには、
改善例① 読点を打つ
私はカメラを抱えたまま、寄ってきたリスにクルミをあげた。
改善例② 語順を変える
寄ってきたリスに、私はカメラを抱えたままクルミをあげた。
改善例③ 複数の短い文に分ける
リスが寄ってきた。私はカメラを抱えたまま、そのリスにクルミをあげた。
私がすぐに思いついたのは①でした。読点を打つことで、カメラを抱えているのが私だということが明確になります。
湊川さんのおすすめは③です。1つの文章を2つに分けることで、とてもわかりやすくなり、技術文章らしくなりますね。
「そんな誤読をする読者はいないよ」と笑う人もいるでしょう。しかし、推敲するときにはわざと意地悪な読み方をすることが大切です。
結城浩 著「数学文法作法 推敲編」より引用
夜中に書いたブログはすぐに投稿せずに、違う意味に捉えられないか、翌朝もう一度読んでみるようにします!
例題2
では次に、バックアップなどのような機能について解説します。
「では」がなくても意味が通じますね。「などのような機能」だとバックアップ以外の機能があるのかな?と読者を困惑させてしまいます。
▼修正した文章はこちら
次に、バックアップについて解説します。
言いたいことをわかりやすく読者に伝えるためには、技術同人誌に寄稿する場合には3000文字、ブログなら2000文字くらいがベストだと言われています。
文字数を増やそうと関係のない言葉を入れてしまうと、後から読み返して中身が薄い文章だなと感じることがあります。
なくても通じる言葉は省いて、読者を迷わせない文章が書けるように気をつけていきましょう!
技術同人誌やブログで文章を書く人は下記の本もおすすめです。
「わかばちゃんと学ぶ」シリーズのおすすめの本
1. わかばちゃんと学ぶ Git使い方入門
初心者向けにマンガで楽しくGitの使い方が理解できる本です。
技術同人誌に寄稿してみたい!と思ったときに、原稿がGitで管理されていたので本書で勉強しました。
Gitの概念をマンガでわかりやすく解説されているので初めての人でも簡単にGitが使えるなりますよ!
2. わかばちゃんと学ぶ Googleアナリティクス
アクセス解析ツール「Googleアナリティクス」はブログ運営でも使えます。
導入方法から用語の意味まで書かれており、初めてアクセス解析する人に向いている本です。
エンジニア以外の人にもおすすめの一冊です。