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技術書を書くのは大変そうだけど、どんな気持ちで書いているの?

技術書を書く・発行することを応援するイベント「技術書界隈を盛り上げる会  #5」に参加しました。

今日のテーマは「執筆の開始~完成までのメンタルモデルの変化を追い、技術書を書く面白さについて語る」という内容でした。

執筆開始時、開始直後、中盤、終盤、完成後、それぞれメンタルがどうなっていくか

最終的に体験できるカタルシス

技術書界隈を盛り上げる会  #5

イベントの発表者

まぐろ(@tameguro)さん

PostgreSQLの技術系同人誌を書いているエンジニアさんです。元々は仕事でPostgreSQLの本を探していたけれど、欲しい本がなかったので自分で出版したというすばらしいマインドの持ち主です!

「わたしとぼくのPL/pgSQL」と「データベース初心者のためのPostgreSQL教室」という商業誌も執筆されています。

今日は技術的な話ではなく、まぐろさんが執筆しているときのメンタルの変化を技術的に紹介していきます。

俺的執筆時のメンタルのライフサイクル

執筆開始前

このテーマに着目したのは自分だけ。この本を自分が書かなかったら誰が書くんだという気持ちになる。Postgressは本はあまり出ていないイメージだけど、自分が仕事で使うために欲しいなと思った本を書いている。

執筆前が最高潮、わかるー!

開始直後

目次が決まったらあとは中身を書くだけ。だいたい書くことのイメージはできてるし、まだ本気出してないだけ。締め切り2ヶ月前くらいから目次を書いている。

目次から締め切りまで2ヶ月、短いな。私は合同誌の目次をみんなであれこれ考えているときが一番ワクワクしているかもしれません。

執筆中盤

こんなことも知らずにテーマを書こうとしていたのかという自己嫌悪に陥る。そもそもこの本の需要はあるのか?自分の知識の浅さを痛感する。書きたいことが書けなかったり詰め込みすぎたりして後悔することもある。締め切り1ヶ月前。

私の書いたところ、ひつよう?ってなりますね。以前、ワーママ目線で書かせていただいたのですが、読者層に全然合ってない気がしてめちゃくちゃ不安になりました。

執筆終盤

(ポジティブな意味で)諦める。とにかく何でもいいから終わらせないといけないという焦り。終盤になると本の内容かデザインのどちらに品質を向上させるかで悩んでしまう。追加するとページ数も増えてしまう。ページ数は4の倍数にしなければならない。

ページ数に縛りがあるのは知らなかったー。見開きだから空白のページができてしまうんですね。

執筆完了

入稿したので、本が完成されるのを待つ。もう自由だ!普通に会社員として働きながら執筆しているので、何でこんなことをしているんだと思ってしまう。「売る」よりも「作る」という気持ち。

期末テストの後みたいな状態になります。

イベント当日

すげー!本になってる!という感動。こういう本がちょうど欲しかったと購入者に言われるのがうれしい。イベントで直接反応が見られるのが仕事の達成感とはまた違った感動。感想をもらうことで次の本につながっていく。

本を読んだ感想を伝えるようにしましょう。

イベント終了後

充実感。さっきあんなに書きたくないって思っていたのに、次は何を書こうかなと思っている。感想をもらうとまた書きたくなる。単純に「よかった」とTwitterでツイートしてもらうだけでもいいからフィードバックが欲しい。

自分のコラムなんて誰も読まないだろうと思いながらまた次も参加しちゃう無限ループ。無料で本を配布するだけでも楽しいよ。

そして再び「執筆開始前」へと続く・・。

まとめ

Twitterの参加者の反応を見ると、「わかるー」の声が多く同じメンタル状態を経験をされている方が多いことがわかりました。

執筆している間はは苦しいことも多いけれど、充実感や満足感は実際に書いてみないとわかりませんね。

イベントで自分が書いた本が置いてあったり、Twitterで「戦利品」として紹介されているのを見るとうれしいですね。ぜひ技術書を書いてみましょう!